bravery






「あれ?か〜いどう☆にゃ〜にやってんの?」
「・・・菊丸先輩、見てわかんないんスか?本読んでるんスよ。大体ここは図書館スよ。」
「あ〜先輩に向かってそんな口きいてー!」
「え、いや、でも先輩,,,不似合いな場所に居ますね・・・受験勉強ってやつですか?」
自分こそ不似合いだろう・・・しかし海堂の言うこともあながちはずれてはいない。
菊丸ははっきり言って勉強なんかよりスポーツというイメージしか湧かない。
そんな彼・・・菊丸英二が図書館に居る理由を本当は知っていたのだが知らない振りをした海堂である。
乾先輩から菊丸先輩の今日の行動予定を聞いていたのであった。
菊丸はクラスメイトの代理で今日は図書委員の当番で図書室に来ていたのである。
何故、海堂が大好きな練習をサボってまで図書館にいるのかと言うと、
今日が誕生日である菊丸先輩に「誕生日おめでとう」と言いたかったからである。
レギュラー陣がいる前で言うのはシャクだし、誰にも知られないようにと彼はかなり慎重になっていた。
だからわざわざ図書館で本を読む振りをして、先輩が気付いてくれるのを待っていたのである。

「あ〜〜またバカにしてー!!それにこう見えても俺結構成績いいんだぞぉ〜それと、高等部に上がるんだから
受験勉強なんかしなくていーの!」
「外部受験しない限りそのまま上がれますからね。それにしても先輩が成績いいなんて意外ッス。大石先輩ならまだしも・・・」
「も〜〜お前はまたそんなこと言うし〜」
納得がいかないらしくブツブツ言っていたが図書委員代理として仕事に戻っていく。

本当はこんな憎まれ口を叩きたいんじゃない。
大事な一言を言いたいのに素直になれない自分・・・
そんな葛藤に悶々としていたら、いつの間にか閉館時間になっていた。

「か〜いどう!もう閉めちゃうけどいつまで居る気にゃのかな〜?」
「え?もうそんな時間なんスか?」
「なーに寝ぼけてんの!そ・と、もう真っ暗でしょ。」
外が真っ暗なことに気付かないで悩んでいた自分に呆然としてしまった。
(俺は・・・一体何やって・・・!?)
「ほ〜ら、もう帰るでしょ?途中まで一緒に帰ろうにゃ」
「あ、はい・・・」
とりあえずまだチャンスはある、今度こそは絶対と自分に言い聞かせた。


「今日せっかく部活休みだったのに何で図書館なんかに居たの?」
「・・・・・・」
「おーい聞いてる〜?」
「・・・先輩が当番だって聞いて待ってたんスよ・・・」
「えっっ?何で!?俺になんか用でもあったんなら早く言えばよかったのに〜馬鹿だにゃ〜」
「周りに人がいちゃ意味ないんスよ・・・」と呟く海堂。
「にゃんで?」
すうと深呼吸をしてずっと言いたかった言葉を発した。
「先輩・・・お誕生日おめでとうございます。」
滅多に見ることが出来ないであろう海堂の微笑・・・
菊丸は一瞬ドキンとした。(コイツこんな顔して笑えるんじゃん・・・。)
ドキドキしたことを悟られないようにいつものように振舞う菊丸。
「つーかにゃんで俺の誕生日知ってんの?」
「そんなのはチェック済みですよ、先輩。」
「にゃ・・にゃんでチェックする必要があるだよぉ〜!?」
「それは,,,秘密です。」
じゃ、俺こっちなんでお先ッスと去っていく海堂。自分でも思ったがきっと顔が真っ赤だ。
そんなかっこ悪い自分は見られたくないと思い走った。

「ああ〜〜待ってよー海堂ぉ〜〜〜」
理由はわかってる。きっと俺の思った答えだ。でも海堂の口から聞きたい。
それに今日は俺の誕生日なんだから絶対言わせてみせる。
嬉しさを隠し切れない顔で追いかける。

「先輩の思った答えと同じッスよ・・・///」

人一倍照れ屋な海堂にもきっとこれが限界。
そんな彼が愛しく思えて仕方なかった。

でも・・・


「いつか・・・絶対言わせてみせるから。」









うわ〜痛い痛い。ごめんにゃ(死)めっちゃ手抜き。
図書館ってどうよ?プって感じ。こんなんでゴメン!
でも頑張ったから・・・うん。(手抜き言うたやん!)


2003/12/7

 

ハマコさんvきゃーっvvありがとうvv
嬉しすぎて小躍りしてしまいますv
私の変わりに菊丸B.Dを書いてくれてホントに感謝しておりますv
さすがだね。嬉しいわぁv良かった、良かったv
菊海GETだせっ!




ぶらうざばっくぷりーず













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