『秘密のデータ』

海堂薫。
誕生日、5月11日。
血液型、B型。
身長・体重、173p・57s。
趣味、マラソン、バンダナ集め
得意技、スネイク、ブーメランスネイク。
好きな子のタイプ、おいしそうにご飯を食べる子。
好きな食べ物、とろろそば(ざる)、ヨーグルト、100%フルーツジュース。

「ふむ」
データノートを見て、独り考え深げな乾。
(海堂薫のデータは今のところこうだ。 
 しかし…。まだまだだ!
 こんなものじゃあ、海堂の全てを知ったことにはならない!!
 かと言って、傍から見て取れるデータはもう取り尽くしている。
 どうしたものか…)
「う〜〜〜む」

ガチャ。

「どうしたんだい?乾。難しい顔して。不気味だよ??」
「不二か。 いや、海堂のデータなんだが…」
「ふ〜ん。海堂ねぇ」
乾のデータノートをヒョイと覗き込む不二。
「へ〜すごいね。これだけ取れれば、もういいんじゃない??」
「いや。海堂の実力はまだまだ未知数だ。しかし…」
「もう自分では取り尽くした、と」
「そうだ」
「じゃあ、本人に直接聞けばいいんじゃない?海堂のトレーニングメニューを考えてるんでしょ?
海堂は練習熱心だから、自分のトレーニングのためになることなら、教えてくれるんじゃないかな。
それに、彼は真っ直ぐなコだから、ストレートに行くしかないよね」
「なるほど」
(それは思いつかなかった。海堂の事となると、やけに慎重になりすぎていけない…)
「助かったぞ、不二」
(たまにはコイツも役に立つ、と続く台詞は飲み込んだ。敵に回すと厄介なヤツだからな)
「どういたしまして。じゃあね、お先に」
「ああ」

さて。
海堂は…。
まだ、独り、コートで練習か。
ほかの連中はもう帰ったし、今がチャンスか…。

「海堂」
「っす」
汗だくの練習着が肌に透けて、妙に艶かしい海堂。
そんな海堂の肢体を、分厚いレンズの向こうから嘗めるように見る乾。
まるっきり変態である。
「さっき、お前のデータを確認していたんだが、少しわからないことがあってな」
「乾先輩にでもわからないことがあるんっすね」
(クッ!可愛いことをっっ!!)
「まぁな。海堂のことは、海堂が一番良く知っているだろ?そう思って、直接訊きに来たんだが。
練習はもういいのか?」
「いいっすよ。片付けるんで、先、部室行っててください」
「ああ。すまないな」

「お待たせしました。で、何が訊きたいんっすか?」
「お前のスネイクのことなんだが」
「え?じゃあ、コートで話した方が良かったんじゃないですか??」
「いや。ここの方が何かと都合が…」
「都合、っすか???」
ブツブツと呟く乾に、首を傾げる海堂。
「コホン。では始めるか」
「っす」
「まず、お前のスネイクを見せてくれ」
「は??だから、やっぱり外行ったほうが・・・」
「いや。だから。 お前はシャイだし…。外は誰が見ているかわからないし…。
初心者(多分)のお前に、初めからそんなプレイをさせるのはアレだし…。
後々に取っておきたいし…」
柄にも無く、うっすら頬を紅潮させ、モゴモゴとわけのわからない事を言う乾に焦れた海堂は、
「熱でもあるんじゃないですか?」
コツン。
オデコとオデコを…。 
乾、勃発。
「だから!!」
海堂を強引に腕の中に抱き込み、さわさわと海堂の身体を弄り、
「な、なんっすか!!??乾せんぱっ!!」
乾の手は、スルスルとその身体を下へ下へと這って行き、
そして…、
「お前の”この”スネイクだよ…ハァハァ」
「☆*@&%$#!!!」
あまりの衝撃に、声にならない悲鳴を上げる海堂。
「なっ?なっ!?何を!!??」
「いいだろ?ハァハァ。お前のことを、もっとよく知りたいんだ。
だから、見せて?ハァハァ。
お前の可愛い、スネイク…」
「こ、こ、こんなトコで何いってんっすか!!
誰が何時入ってくるかもわからないのにっ!!!
乾先輩の馬鹿ーーーーーー!!」
海堂は、うっすら涙を浮かべ、脱兎のごとく走り去った。

「……。
こんなトコ?
誰が何時入ってくるかわからないトコ??」
(ということは、海堂。
部室なんかでなく、誰にも邪魔されることのない場所なら、お前のスネイクを見せてくれるのか?
そういうことなのか??)
恥じらい、
「乾先輩にだけっすよ…?」
と囁きながら、一枚一枚脱いでいく海堂…。
ツツーーーー。
「いかん。鼻血が…。楽しみにしているよ、薫…」

その頃、泣きながら部室を飛び出した海堂は。
「ひどいっす、乾先輩…。あんなトコで、あんな事いうなんて…」
(ん?じゃあ、あんなトコじゃなければ、いいのか、俺?)
二人っきりの部屋。
「約束だ、海堂。ここなら誰にも邪魔なんかされないよ。さぁ、お前のスネイクを見せてくれ…」
ボボボッ!!(赤面)
「だ、だめだ!恥ずかしすぎるっっ!!」
(でも…。乾先輩になら…。こんなこと、本人に絶対言えないけど…。
だって、乾先輩は、選手のデータを取るのに命を懸けているようなところがある。
絶対、他のレギュラーにも声をかけているはずだ…)
「不二。お前の得意技は、燕返しだが、俺はお前が引っ繰り返ったところのデータが欲しい。
もちろん、ありのままの姿で。さぁ服を脱げ…」
とか、
「手塚。お前の手塚ゾーンは、お前が平静でないときも、ちゃんと発動できるのか?
俺が試してやる。さぁ、服を脱げ…」
とか…。
俺、遊びなれてないから。
本気で想ってる人が、他の人と遊んでるのとか、耐えられないっすよ…。
本気じゃないなら、あんまり、俺の純情(と書いてキモチと読む)を弄ばないでほしい…。
どうなんですか、乾先輩…?











浪花のアイスコーヒー様vありがとうございますvv
この変態vv←一応誉め言葉やから!オチはやっぱりアレなのね・・・。
薫サンのスネイクはさぞかし可愛いだろうねぇvv
・・・いや、実は物凄い巨●なのかも!
スネイクなんて生易しいものではなくコブラとか!?
人の事変態って言えない(痛)
ホントにありがとうございましたvv




ぶらうざばっくぷりーず













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